金山神楽保存会のご紹介
金山神楽は生見八幡宮において、江戸時代(享保8年)に舞い始められたと伝えられています。
周防舞い(岩国の神楽と同様)として江戸末期まで舞われていましたが、江戸末期から明治にかけ、
広島県の「安芸十二神祇」の影響を受け、山代神楽(現山口県岩国市の錦、本郷、美和地域)の原型が出来上がりました。
大正時代に入ると石見神楽も導入され、現在の山代神楽として皆さんに親しまれています。
山代神楽(本郷、美和の四神楽)には、7年に1度舞われる「山締め」という神楽があり、
最初は疫病封じの奉納神楽で始まり、後になると大きな台風封じの為に舞われるようになりました。
「山締め」は、神社で大王(藁でつくられた13mの大蛇)や77本の御幣、
お供えものを用意した神棚を壊すために神主がいないと舞うことが許されません。
毎年10月の第4土曜日の夜は、生見八幡宮に各部落より提灯行列を組み、
大きなお餅と提灯を奉納し終わると、夜神楽奉納舞が始められます。